今晩は、ご機嫌いかがでしょうか?林涛です。
早いもので、2008年もあと残り少なくなりました。今日は今年最後の「中国昔話」ですが、来年は丑(牛)年なので、この時間は牛にまつわるお話を二つご紹介しましょう。
まず最初は東北地方に伝わる「石になった牛」です。
「石になった牛」
山のふもとを流れる飲馬河のほとりに、昔は横になった石の牛があったという。それはのちに河が流れを変えたときになんとどこかへ流されたというが、この石に関する言い伝えはいまでも残っている。
いつのことかわからん、ある農民は一匹のロバと黄色い牛をもっており、ロバと牛は一緒に犂を引いていたが、牛は毎日おとなしく力を出す一方で、ロバのほうは怠け、いつも引くふりをしているだけだった。おかげで牛は汗びっしょりになったが、ロバは疲れもせず、田畑を耕し終わると平気な顔で農民の手をなめにいく。これに農民は、なんと優しくロバの頭をなでる。こうしてロバはいい気になり、いつも牛を馬鹿にした。それでも牛は黙っていた。
ある日、牛とロバが草を食べ、農民が近くで昼寝をしていると、一匹の狼がどこからか出てきて農民に襲いかかろうとした。これを見たロバは近くの草むらに逃げ込み震えていたが、牛はなんと狼に立ち向かう。これに狼はびっくり。これまで自分に逆らうものはいなかったので、向きを変えて牛とにらみ合い、しばらくして牛に噛み付こうとした。これに牛は角で戦った。こうして激しい戦いが始まったが、農民はまだ寝ている。やがて牛は狼にかまれ背中に怪我をしたが、狼のほうは牛に首を突かれ、驚いて血を流しながら逃げてしまった。これを見ていたロバは、草むらから出てきてまっすぐ農民のところに行き鳴いたので、農民は目を覚ました。するとロバは農民を今さっき、牛が狼と戦ったところに連れて行く。
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