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北京の廟会にスポット

2013-01-03 14:02:28     cri    


























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 中国の「廟会」は日本の所謂「縁日」に近いものです。中国の春節、つまり旧正月の期間を代表する一大イベントでもあります。「廟会」では、軽食や買い物用の屋台などが並び、伝統舞踊や「雑技」「獅子舞」など、さまざまな催しが行われます。毎年多くの市民や観光客が訪れています。

 昔、北京には無数と言ってもよいほど多くのお寺がありました。「廟会」の本来的な意義は宗教活動で、神様や仏様に対する祭りを行う行事でした。祭りに来る参拝客によってお寺が賑わうと、その人出を当て込んだ露天商や芸人たちが集まるようになりますね。だんだんと廟会という言葉も「市が立つ」という意味になって使われるようになりました。経済の繁栄に伴い、宗教活動より、それに付随して起こる商業活動や娯楽文化行事のほうに重点が置かれるように変貌してきました。

 歴史の記録では、清から民国期にかけて、これらの寺廟が文化商業活動に与えた影響は大きく、「五大廟会」と呼ばれた東廟隆福寺・西廟護国寺・斜街土地廟・花市火神廟・白塔寺は、北京という街の発展史上、重要な地位を占めたということです。

 


 

 ★隆福寺廟会

 北京東城区の隆福寺街北にかつて存在した大規模な寺院でした。歴史文献によれば、明の景泰3年(つまり1452年)に建造が着手され、翌年に完成したのです。隆福寺の廟会では、衣服や食品などの日用品から、骨董・宝石・美術工芸品など、それに書籍、ありとあらゆる商品が扱われていました。しかし、1995年になると、前面にかつての隆福寺の姿に似せたビルが建築され、その正面には、かつての「隆福寺」の牌が掲げられました。もちろんこれは寺廟として建てられたわけではなく、単にコンクリート作りの商業ビルに過ぎません。また観光向けといった要素も強いのです。このような形でも隆福寺という名が復活したことは、やはりかつてのこの寺とその廟会が、北京の歴史において、いまもなお強い印象として残っていることを示すものと言えるでしょう。

 下町の町並み、そして北京ならではの庶民の味、チャンスがあれば、ぜひ一度訪れてみてくださいね。春節の縁日はもちろん一番賑やかですが、普段でもいろんな北京の庶民的な商品が品ぞろえされている、面白い町ですよ。


 ★護国寺廟会

 北京の伝統的な廟会、「東廟」隆福寺と並び称されたのは「西廟」の護国寺です。護国寺はもとの名を崇国寺と言い、その淵源は元の時代に遡ります。廟会において、ありとあらゆる商品や軽食が売られたのは、隆福寺の場合と全く同様です。廟会における屋台は、それぞれ出店の場所が決まっていたようで、骨董や工芸品、それに玉器や装飾品など。護国寺といえば、そちらの「シャオチー(軽食)」は一番有名です。北京本場の軽食を食べるなら、絶対に護国寺をお勧めします。


 ★花市の廟会

 崇文門外に位置する花市は、昔、ここで大量に造花が売買されたことに名付けられました。北京の女性は頭に紙で作られた造花を挿すことが多かったというが、その巧みな製品は、もっぱらこの花市で取引されていました。そのためにこの名があるということです。春節のころは、街に緑や花もないですし、一足早い春を求めて、訪れる人も多いんでしょうね。なんだか花の香りが想像できますね。


 ★白塔寺の廟会

 白塔寺は、五大廟会の中で、現在でも唯一、宗教施設としての機能を存している寺院です。北京市内の阜城門ふじょうもん大通りにあり、正式名称は「妙応寺」です。白塔寺は通称で、優美なチベット密教風の白い塔が目立つことから名付けられました。白塔寺の廟会は、売られている食料品の多彩さで知られ、イスラム風の料理が特に多かったです。現在、その周りには食品市場が多いのはこの名残とも見られています。イスラム風の料理が特に多いというのが、多民族が暮らす中国らしいですね。

 


 

 ★東岳廟と白雲観の廟会

 北京の道観で特に規模の大きなものとして知られるのが、東岳廟と白雲観の二つです。東岳廟は北京市東部の朝陽区にあり、中国南方に流布する正一教の華北最大の拠点です。一方、白雲観は全真教の総本山です。毎年、旧正月の1日から15日まで、この二つの道観で廟会が行われますが、特色は新春の占いです。


 ★厰甸の廟会

 厰甸とは、現在の琉璃厰付近のことで、この界隈でも、かつて盛んに廟会が行われていました。ここには、かつて呂祖閣・玉皇閣など多くのお寺が存在しました。ここで取引の中心となったのは、やはり書画や骨董品から、宝石・民間工芸品までです。もちろん食品などを扱う店も多くあります。

 この他、北京には現在でも残る雍和宮や黄寺などのところで廟会が行われていました。昔の伝統的な廟会は経済的・文化的に北京の人々に多くの影響を与えました。北京の年越し風俗の形成においても大きな役割を果たしたと言われています。


 ★市民公園での廟会

 また、お寺で行われる伝統的な五大廟会より、地壇公園や龍譚公園、朝陽公園など、市民公園で行われる廟会が人気が高まっています。何といっても、市民公園の面積が広いからです。沢山の屋台や来場者を収容ですますからね。そのうち、地壇公園は今、北京で一番大きな廟会と言えるので、お勧めしたいのです。


 ★西洋風の廟会

 北京放送の近くにある石景山遊楽園では新春期間中、「西洋風の縁日(廟会)」が開催され、毎日決まった時間に色とりどりのパレードが行われ、目を楽しませることができますね。そして、各国のグルメや刺激的なアトラクションも楽しめます。北京の発展にも大きく影響した伝統的な廟会に、西洋廟会もあらわれて、時代の流れと共に新しい要素が取り入れられていますね。新しい流行も伝統の廟会に刺激を与えています。今、動画キャラクターの縫いぐるみや仮面なども北京の新春廟会を賑わっています。

 皆さんはもし新春の時に中国、北京を訪れるチャンがございましたら、ぜひ北京の寒さに負けず、北京の縁日、「廟会」の熱気と活気をたずねてみてくださいね。(「イキイキ中国」の新年スペシャルより)

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