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厳しさ続く中国の対外貿易 中日貿易額が大幅減少

2012-12-12 14:48:57     cri    

 さまざまなマクロ経済データが、中国経済はすでに安定した回復傾向をみせていることを示すものの、税関総署が10日に発表したデータをみると、対外貿易の情勢は依然として厳しい状況にあります。11月には輸出も輸入も前年同月比増加率が低下し、1-11月の輸出入額の前年同期比増加率は5.8%にとどまり、年度初めに制定した10%前後という増加率の目標達成は難しい状況です。「新京報」が伝えました。

 ■中日間貿易が大幅減少

 11月の輸出額は1793億8千万ドルで前年同月比2.9%増加しましたが、10月の同11.6%増加に比べると増加率は1けた台に落ち込んでいます。輸入額は1597億5千万ドルで前年同月の水準をほぼ維持しましたが、前月の2.4%の増加率には及びませんでした。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は196億3千万ドルの黒字で、黒字幅が縮小しました。

 市場アナリストの間では、11月の対外貿易データが予測を大幅に下回ったことは、国内・国外の経済が根本的には好転していないことを示しており、対外需要は引き続き楽観できない状況にあるとの見方が一般的です。中信建設証券有限責任公司の胡艶ジ・マクロアナリストによりますと、輸出の状況をみれば、11月の中国の対米輸出は前月に比べて減少しており、米国市場が在庫循環の在庫減局面にあることがわかります。欧州の状況をみると、債務危機が一段落したものの、地域経済は成長の動力がなお不足しており、短期間で需要を回復させることは難しいとみられます。また11月には人民元の対米ドルレートが連続ストップ高となり、輸出増加率が落ち込む大きな原因となりました。

 国内需要をみると、国内経済の回復の動きはまだ不安定で、これに国際市場で大口商品の取引価格がなお低い水準から抜け出せていないことが加わり、輸入増加率が鈍化しました。胡マクロアナリストは、12月の対外貿易情勢は11月の傾向を維持すると予測します。

 あるデータによると、釣魚島事件が引き続き中日の貿易関係に影響しています。11月には中国の日本への輸出額は136億ドルで同3.8%減少し、日本からの輸入額は138億ドルで同15.1%減少しました。

 ■対外貿易の増加率目標達成は困難

 データをみると、今年1-11月の輸出入額は3兆5002億8千万ドルで、前年同期比5.8%増加しています。輸出は7.3%の増加、輸入は4.1%の増加となっています。

 商務部(商務省)の陳徳銘部長がこのほど述べたところによりますと、中国はもともと今年の輸出入増加率を10%前後と見込んでいたが、現在の状況から考えて、この目標達成の任務は非常に難しいといえます。改めて確定した目標は、「中国の通年の対外貿易量がグローバル貿易全体に占める割合を減少させない」というものです。

 胡マクロアナリストの分析によりますと、今年の通年の輸出入増加率は5.2%から5.3%の水準を維持し、うち輸出は7%に達し、対外貿易の低迷傾向は来年上半期まで持続すると予想されます。米国の二大政党が「財政の崖」をめぐって合意に達したとしても、来年スタートする緊縮財政政策が中米の貿易関係にマイナスの影響を与えるとみられます。また中国・欧州間の貿易は現在の傾向が続き、来年下半期になってやっと緩やかな回復傾向に転じる見込みといいます。(人民網から)

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