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現代人の流行病「運動不足」

2012-10-11 15:01:18     cri    


























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 最近、中国衛生省のある報告書が話題となっています。それによりますと、ここ15年来、中国国民の年間疾病感染率は20%増え、大学生の健康指数は年々減っているということです。<チャイナライフ>、今日の話題は国民のスポーツと健康に迫りたいと思います。

 中国衛生省はこのほど「健康中国2020戦略研究報告書」を発表しました。それによりますと、ここ15年、中国では各種疾病に感染した人が20%増え、年間患者数は1993年の43億6千万人から2008年の52億5千万に達したということです。また、病気による経済的な負担はGDPの成長率を上回ったということです。

 さらに、2010年度の中国慢性病モニタリング調査によりますと、中国では18歳以上の国民のうち、83.8%の人は一年中体を鍛えることがなく、そのうち、都市部住民が73.2%です。一方、週に3回、毎回10分間以上体を鍛えている国民は、僅か11.9%しかいないという非常に残念な結果が分かりました。また、もっと深刻なことに、中国では、ここ15年、小中学生や大学生の健康指標は年々減っているということです。運動不足が主な理由と見られています。勉強以外の時間に、何をしているかという質問に、ほとんどの学生は「テレビを見る」と「インターネットでチャットやゲームをすること」と答えました。

 日本でも状況は似ています。日本学校保健会の調査では、小学生から高校生までの統計で1週間の運動時間が12時間未満という子供が7割近く。テレビ、インターネット、などの時間が4時間近くに上っているということです。

 生活レベルの向上や便利な暮らしを支える科学技術の進歩で、人間自身の運動機能は大きな試練にさらされています。イギリスの医学雑誌によりますと、世界の三分の一の成年は「怠ける」という病気にかかっています。毎年、およそ500万人の人が運動不足で死亡しているという(この数字は毎年喫煙による死亡者とほぼ同じだ)つまり、運動不足は一つの病気で、喫煙と肥満と同じように病気を招くリスクになっているということです。

 その認識に基づいて、日本では4年前から、内臓肥満つまり太りすぎをチェックするメタボ検診が、40歳以上の成人を対象に始まった。診断基準は、ウエストが、男性85センチ以上、女性90センチ以上。検診を義務付けメタボ予備軍と診断された人には、医者が、保健指導を行う。その基本は、運動不足の解消。ちなみに調査では男性の2人に一人、女性は5人に一人がメタボかその予備軍だった。目的は、高血圧や脳卒中など成人病の予防とそれによる医療費の軽減。

 皆さんも「運動不足」は一種の病気だと意識していますか。中国の古い言葉に「命は運動にある」というのがあります。体を動かすことは人間の新陳代謝を維持する重要で不可欠なことです。しかし、いま、多くの仕事はずっと座ってパソコンを見てい足りしますね。体を動かす必要がないです。また、生活では、自動車が普及し、家に帰っても、テレビを見る時間が長いから、体を鍛える時間はなかなか見つからないようですね。

 実は、この話題はインターネットでは大きな話題となりました。多くのネットユーザは「体を鍛えようとしているが、鍛える時間がない」と書き込んでいます。体を鍛える時間がない!その理由は一体何でしょうか。ネットユーザーの挙げた理由を見てみましょう。

 ①、 仕事の時間が長い。残業が頻繁。

 ②、 退勤しても各種のお付き合いや交際、デートがある。家族との時間すらないのに、体を鍛える時間はさらにない。

 ③、 収入が低い。ジムのような場所に通うコストが高い。負担できない。

 ④、 運動施設や場所が少ない。スタジアムなどのスポーツ施設は一般市民に無料開放しない。一般の道路でジョギングすれば、車などが多いため危ないし、排ガスで空気が悪い。

 日本では、最近学校の校庭や体育館を土曜、日曜などに市民に開放する取り組みが急速に拡大し、今では全国の学校の90%以上が学校開放を行っています。また、地域住民の自主的運営による、地域スポーツクラブづくりというのも、国の支援で進んでいる。自分たちの手で、地域に運動、スポーツの環境を作ろうという、動きが始まったところ。

 一方、今年のロンドンオリンピックでは、中国は38枚の金メダルを獲得し、メダルランキングではアメリカに次いで世界2位となりました。しかし、一方では、冒頭に紹介した衛生省の報告書で、8割以上の国民は普段「体を鍛えている習慣はない」という非常に残念な結果が分かりました。

 中国は確かに五輪大会で著しい成績を上げて、世界で誇らしい「スポーツ強国」になったんですが、国民スポーツの普及レベルなどから考えると、<スポーツ大国>より、まだまだ長い道のりがあるようですね。これからは、高齢化社会が中国でも始まる。スポーツ強国から、市民スポーツ強国への転換が、増え続けるであろう医療費の削減のためにも、大きな目標と、課題になるのでは?

 また、衛生省の同じ報告書によりますと、中国の都市部では、76%の都市住民は「亜健康」という健康と病気の間にあります。都市住民のうち、生理的と心理的の「完全健康者」は僅か3% しかないということです。また、20歳以上の人のうち、9240万人は糖尿病患者です。糖尿病、高血圧、呼吸疾患などの慢性病の発病率は低年齢化する傾向にあります。

 運動不足などの都市流行病の防止、政府の関係部門も動いています。

 ① 出勤時間や残業時間の規制。

 ② 大学入試制度の改革。体育の授業や生徒のスポーツ成績も学校や生徒の評価基準に盛り込むことなど。

 ③ 都市部でより多くのスポーツ施設を新設し、スポーツ施設の無料化やサービスの低価格化を促すこと。(住宅団地の建設基準にスポーツ施設の建設が義務付けられる)

 ④ 国民のスポーツイベントを提唱すること。

 自分の体を自分で守る。高齢者たちが積極的に体を鍛えていますが、若年層の皆さんは健康のうちにヘルシーなライフスタイルや生活習慣を身に付けて、健康管理をしっかりしたほうがいいですね。病気にかかって慌てて体を鍛えるのは、もう遅いですね。(10月11日オンエア「イキイキ中国」より)

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