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<体感広州>広州の旧暦のお正月

2011-03-01 11:19:06     cri    

 広州市民は、昔から生活のために故郷を離れる人が多いです。このため、家族が団欒し、来年の幸福を祈る旧暦のお正月は非常に大事にされています。「商売繁盛、裕福になる、吉祥」などを祈る年越しご飯、お正月の飾り、年始回りなどの慣わしは、全国各地とほぼ同じですが、広州ならではの慣わしもたくさんあります。

 欠かせない飾り物は金柑とお餅

 金柑は玄関やリビングに飾るものです。なぜこれを飾るのがというと、それは広東語の発音に由来しています。金柑は吉祥をあらわす言葉の「吉」と同じ発音なので、「新しい1年、家族が平和に、少し裕福になるよう」という縁起のいい意味が込められています。この慣わしは今は全国に広まっています。

 お餅の食べ方ですが、お餅を丸くし、赤い紙に載せます。また、その上に金柑を載せて飾った後に、食べるのです。日本のお餅と同じです。お餅は広東語でも「高い」という字の発音と同じなので、この一年間、日々向上できるようにという願いが込められています。

 お年玉は限定

 お年玉は、この地区では「封利市」と言います。その金額は10元、日本円でおよそ130円ぐらいですが、すべての人にあげるわけではありません。

 お年玉をもらえるのは、まずは未婚者です。どんなに年を取っいても、未婚者であれば、毎年お年玉がもらえます。それから、会社の社員で、社長からもらえます。最後は、子どもです。経済的にゆとりのある家庭では、恵まれていない親族の子どもにお年玉をあげます。このとき、子どもの一年分の学費が入っている場合もあります。

 広州人は商売が上手ですが、大判ぶるまいをすることはあまり好まず、むやみやたらに他人に恩恵を与えることもしないと言われています。しかし、お年玉の「利市」からは、広州人の助け合うというもう一つの特徴が見えています。

 花の市

 大晦日ですが、広州では多くの町と同じように、年越しご飯を食べ、徹夜もします。でも、広州ならでは慣わしは、やはり花の市でしょう。ボタ ン、菊、ダイリ、バラ、芍薬、金木犀、サボテン、水仙など、様々な花が市場に並びます。もちろん一杯実っている金柑の木も欠かせません。

大体旧暦のお正月までの3日間続きますが、人々はお気に入りの切り花か盆栽を買って家を飾り、春の到来を待ちます。

 元日のノック

 このほか、旧暦のお正月の元日、子供たちは、近所の家の門をノックし、「福の神様が訪れました。商売繁盛をお祈りします」と大声をかけます。そして、「福の神様」を書いた赤い紙を門に貼り付けます。すると、家の主人は子どもにお年玉をあげるのです。

 15日までの慣わし

 元日から最終日の15日まで毎日異なった慣わしがあります。元日のお昼は家族揃って精進料理を食べます。二日は鯉を川に流します。三日は「貧しい鬼の日」と言って、出かけてはいけません。四日は「福の神」を迎えます。五日と六日は遊び、七日は若者が集まって、美人を選び出します。15日はチョウチンの日で、チョウチンの市がたちます。もし、過去1年のうちに、男の子が産まれていたら、この日に、先祖を祭る祠に、チョウチンを飾り、先祖に報告するのです。

 広州の旧暦のお正月。ちょっと変わったお年玉、一杯実った金柑の木、色とりどりの花は、お祝いの喜びと、広州人の精神を表しているのではないでしょうか。(朱丹陽)

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