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サッカーW杯商戦、北京では?

2010-09-01 10:23:17     cri    

 今、南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されていますが、さすがサッカーは世界一、人気のあるスポーツだけに、地元・南アフリカはもちろん、世界各国でもちょっとしたサッカー・ブームが起きているようです。今回、中国は残念ながらワールドカップに出場できませんでしたが、サッカーそのものに対する人々の情熱は相変わらず大きくて、テレビなどでワールドカップを楽しむ人がけっこういるようです。

 そんな中で、北京の人々は、どうやってワールドカップを迎えているのでしょう。一緒に見ていきましょう。

 私たちが仕事をしている中国国際放送局の近くには大きな公園がありますが、その公園では、ワールドカップに合わせて、ビール祭りが行われています。公園の中の広場に大きなスクリーンを設置して、試合の中継をやりながらビールを飲んでもらうというものです。

 このビール祭りでは、中国のビールはもちろん、海外のブランドも楽しめるそうです。責任者の于さんの話です。

 「このビール祭りは、試合を見てもらうとともに、ワールドカップに関するクイズとか、"ビールの早飲み大会"などを毎日やっています。優勝した人は、今回のワールドカップの記念グッズやドイツから輸入したビールなどがもらえます」

 北京の東部にあるスタジアム・工人体育場の周りのバーでも、ワールドカップに合わせていろいろな工夫をしています。経営責任者の雷さんの話です。

 「4年前のワールドカップ・ドイツ大会のとき、店の中でテレビをつけて試合を見ていただくことにしたのですが、画面が小さくてはっきり見えない、とお客さんから文句がありました。それで今回は、外にスクリーンを張ることにしました。そして、お客さんたちに存分、冷たいビールを楽しんでいただくために、わざわざ大きな冷蔵庫を6つ、買い入れました」

 まさにビジネスの戦い、いわゆる「ワールドカップ商戦」が行われています。実は、ワールドカップ商戦は飲食業以外の業界でも繰り広げられているのです。今まで、ワールドカップを迎えるたびに、サッカー・ボールなどが人気商品になるという傾向がありますが、今回も例外ではないようです。今回のワールドカップに合わせて、世界のスポーツ用品大手のアディダスやナイキ、プーマなどは、ワールドカップ出場国のユニフォームのほか、大会の公式ボール、記念コップ、有名な選手の人形などを作って販売しています。北京での売れ行きについて、市内のあるスポーツ用品専門店の店員は、こう話しています。

 「ワールドカップが開催されると、友達と一緒にビールを飲んで試合の中継を見る人がどんどん増えてきていますが、その場合、自分の好きなチームのユニフォームを着て見る人が多いようです。というか、サッカーファンたちにとって、応援するチームのユニフォームは必ずなくてはならないものなのです。だから、ユニフォームやほかの記念グッズを買いに来るお客さんも増えています」

 飲食業、スポーツ用品の販売業に続いて、家電売り場も好調ぶりを見せていて、特にテレビが売れ筋の商品になっています。北京の家電売り場の統計によりますと、ここ1ヶ月のテレビの販売は明らかに伸びており、中でも画面の大きい薄型テレビの売れ行きが目立つということです。家電売り場の店員の話です。

 「例年ですと、メーデーが過ぎたら、テレビの販売は落ちていくのですが、今年はワールドカップの効果か、去年に比べて薄型テレビの販売台数が増え、とくに画面の大きいテレビは50%から60%伸びました。それから、歩きながら、或いは車に乗りながら試合の中継を見たがる人が増えているからか、小型テレビの売れ行きも結構いいです」

 ワールドカップは4年に一度開催されるので、サッカーのファンだけでなく、あらゆる人にとって大イベントとなりますが、それと同時に、飲食や販売などに限らず様々な業界にとっても、とても有難いシーズンになっているということです。

 中国は人も多く市場が大きいから、中国のサッカーチームがワールドカップに出られたら、それだけビジネスチャンスもかなり増えるのではないかという声もありますが、そういう点から考えても、ぜひ中国に頑張ってほしいと思います。(鵬)

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