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中国で急成長のネットショッピング市場 中小都市が中心

2010-05-16 15:50:01     cri    

 中国ネットショッピングサイト大手の「淘宝(タオバオ)」はこのほど、2009-2010年度中国ネットショッピング消費力の中国都市別調査に関する報告書を発表しました。それによりますと、「農民工」と呼ばれる出稼ぎ労働者が故郷に帰ってから起業する手段として、オンラインショップを経営することが増えています。中西部地域の中・小規模の都市では、ネットショッピング消費力が急速な成長を見せており、それに伴ってオンラインショップの出店数も急増しているということです。

 ■消費力のトップは上海 深セン、広州がトップ10入り

 「淘宝」は2009年5月1日から2010年5月1日の1年間、ネットショッピングの消費力に関する調査を行いました。それによりますと、上海、北京、深セン、広州、杭州などが消費力ランキングの上位10位にランクインしました。上位10都市は主に、上海、江蘇省、浙江省を中心とする長江デルタ地域、広州と深センを中心とする珠江デルタ地域、および北京・天津に集中しているということです。このように、ネットショッピングの消費力については、経済の発展している東部地域が上位を独占しています。 

 そのうち、上海が消費力の総合ランキングでトップに立ちました。調査期間のネットショッピング取引額は全体の8.67%にあたる174億2000万元(およそ2359億円)で、利用者はのべ5881万7000人に達しています。広東省の深セン、広州は総合ランキングの上位5位にランクインしています。深センは3位で、調査期間の取引額は全体の3.23%にあたる64億8000億元(およそ877億円)に達しており、広州の取引額は2.4%にあたる48億5000万元(およそ657億円)となっています。ただし、上海、北京に比べると、広東省の消費力には依然として大きな開きがあります。

 ■急成長する中・小都市 中西部の追い上げも

 消費力の成長率に関するランキングの上位10都市のうち、マカオと広東省・雲浮市を除いた8都市は、いずれも中西部の中・小都市です。河南省ラク(さんずいに累)河市、湖北省鄂州市、雲南省思茅市、黒龍江省チチハル市、雲南省紅河市、海南省文昌市、河北省邢台市、広西チワン族自治区貴港市がランクインしました。

 「淘宝」によりますと、ネットショッピング市場の平均成長率はここ数年、100%を維持しているということです。しかし、成長率ランキングの上位10都市は、全体の成長率をはるかに上回っています。10位の貴港市でさえ、成長率は5.05倍という速さで、上位3都市ともなれば、10倍前後を維持しています。例えば、1位の河南省ラク河市は10.52倍、2位の湖北省鄂州市は10.48倍となっています。

 成長率ランキングでは中・小都市が多くを占めており、とりわけ、中西部地域の都市が躍進しています。

 分析によりますと、ネットショッピング消費力の成長が著しい都市は中・小都市、とりわけ、中西部地域が中心で、それに比例して、オンラインショップ出店数の増加率ランキングでも中西部地域の市・省が上位を占めています。都市別ランキングでは238.42倍の成長率で西蔵(チベット)自治区・林芝(二ンティ)がトップ、省別ランキングでは59.04倍の成長率で新疆自治区がトップとなっており、いずれも2位の都市を大きく引き離しているということです。

 ネットショップの出店数が中西部地域で急増していることから、この地域のインターネット環境が、かつてと比べ大きく改善したことがうかがえます。オンラインショップの経営は、故郷に帰ってきた「農民工」や地元の過剰労働力が就職や起業を行うための重要な手段となっている、ということです。(翻訳:芋)

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