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中国外務省の華春瑩報道官は29日、「アメリカは南海問題で同盟国との関係によってラインを引くのではなく、物事の道理や事実から、中国の主権と権益を尊重し、地域情勢の緊迫化と対立を招く責任感のない言論をやめるよう」要求しました。
華報道官は、「中国は数回にわたって南沙諸島の岩礁建設に関する立場を明らかにしてきた。関連の建設作業は中国の主権範囲内であり、一部の国が中国の岩礁を不法に占拠し、"規則違反の建築物"を建設することとは異なる。一方的に現状を強制的に変えるというやり方とは、全くもって比べられることではない」と主張しました。
華報道官はまた、「中国は南沙諸島の岩礁がほかの国に占拠される現状を受け入れることはできない。アメリカが地域の平和と安定に本当に役立つことをすれば、自国にもメリットがある」と述べました。
さらに華報道官は、日本の動向についてもコメントを発表しました。
「最近、日本は国内での安全政策の調整を早め、憲法を修正し、軍拡を進めようとしている一方、南海問題を利用して、地域情勢の緊迫化を図っている。日本の真の狙いは何か、強く警戒している。南海問題について、中国側が国の領土主権と海洋利益を保護する意志は揺るがない。過去の歴史もあり、日本の軍事安全分野における動向はアジアの隣国と国際社会の注目を集めている。日本国内にある緊張化や対抗意識を煽るいかなる行為も世界の平和と発展の流れに背くものであり、人心をつかむことはなく、平和を愛するすべての人々の反対と非難を受けるに違いない」と強調しました。
華報道官はまた、「歴史はすでに証明している。身の程知らずで、火事場泥棒をし、火中の栗を拾うようなものは、結局自業自得となり、石を持ち上げて自分の足に落とすような結末を迎える。日本側は歴史の教訓を汲み取り、平和と発展の道を歩み続け、軍事安全分野で慎重に対応し、同じ轍を踏まぬようにすべきだ」と呼びかけました。(殷、高橋敬)
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