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国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第39回世界遺産委員会が28日夜、ドイツのボンで開幕しました。今回の世界遺産委員会では世界遺産登録の新規案件に対する審議のほか、登録済み遺産の現状把握などについて話し合われます。
焦点となる世界遺産委員会のテーマとして「世界遺産を過激派組織による破壊から守る」が挙げられます。ユネスコのボコバ事務局長は開幕式で「世界遺産に対する破壊は人道的危機と安全危機の肝心な一部であり、世界遺産の保護と人身の安全を守ることは密接不可分だ」と指摘しました。
第37回ユネスコ総会の議長を務める中国教育省の郝平次官は開幕式で談話を発表し、「現在、世界遺産の保護は天災と人災という2重の課題に直面している。このほどチュニジアやフランス、クウェートで発生したテロ事件によって、文化の交流と理解を通じて世界平和を促すことの重要性が再び明らかにされた」と述べました。
今回の世界遺産委員会では38の新規案件が審議されます。その内訳は自然遺産5件、文化遺産32件、複合遺産1件となっています。中国からは湖南永順老司城遺跡や湖北唐崖土司城遺跡、貴州播州海竜屯遺跡で構成される中国土司遺産が2015年の推薦案件として世界遺産委員会で審議されます。(洋、小山)旅行・文化へ
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