張副首相は「セルビアは中国の真の友人で、中東欧における最初の戦略パートナーである。新情勢の下、中国とセルビアが協力できるものが増え、未来は明るい。双方は両国の実務的な協力と自国の発展を結びつけ、両国の協力レベルを引き上げたい。中国が打ち出した『一帯一路』（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）の構想は、沿線諸国に確実な利益をもたらしている。セルビアは地理的条件に恵まれており、『一帯一路』の整備に積極的に加わってもらい、両国の実務的協力に新たなチャンス作りたい」と述べました。

　これに対しニコリッチ大統領は「セルビアと中国の友好は、長い伝統を持つ。双方は各分野で密接に協力し、核心の利益にかかわる問題で互いに支持し合う」と述べました。また、中国とともに「一帯一路」の整備と「16＋1」の枠組みで実務的な協力を絶えず強めていくという姿勢を表明しました。

　張副首相は24日には、ブリュッセルのEU本部から駆けつけたセルビアのブチッチ首相と会談を行いました。この中で張副首相は「双方は、ハンガリー・セルビア鉄道の敷設など交通インフラ整備プロジェクトを進めている。生産能力と投資分野における協力の潜在力を生かし、中国・セルビア経済技術団地やコストラズ発電所などの建設を進める。また、農産物貿易の拡大、金融協力の強化、教育・体育・観光分野の協力も促していく」と述べました。

　これに対しブチッチ首相は「セルビアは『一帯一路』の建設に積極的に参与する。中国企業のセルビアへの投資を歓迎し、鉄道・道路・発電所などインフラ整備、農産物貿易・エネルギー・観光などの分野で協力を強めていく」表明しました。（Mou）