農村の教師の給与が低いという問題の解決を図る『郷村教師支持計画(2015~2020年)』がこのほど発表されました。
農村の教師の給与が低い状態が続いているため、中国の農村では教師不足の問題に直面しています。このため、農村の教師の待遇改善が注目されており、中国教育省の担当責任者、許涛司長は、この計画の発表により「これから、貧困地区にいる教師を対象にする生活補助金制度が全面的に実施される。具体的な貧困状態によって補助金額に差を設ける」と紹介しました。
その計画では、農村の教師の給与を同じ地区の公務員より低くしてはならないとしています。また、法に基づき、教師のために住宅積立金と各項目の社会保険を納付すること、重大な病気にかかった教師を救助すること、貧困地区の農村教師の宿舎建設を行うことなどをあげています。
また、農村の教師に対する職務上の肩書きの昇進審査において、外国語の成績や発表論文数の提出を要求しないとしています。さらには、農村の学校で10年以上、20年以上勤続した教師を対象に奨励する栄誉制度を実施するとしたり、都市部の教師が農村へ移り住むことを奨励するとともに、都市部の小中学校の教師が高級教師の肩書きを得るには、必ず農村の学校で1年以上仕事をした経験を要するとしています。
計画では、2017年までに農村の教師として多くのルートから優れた人材を派遣し、仕事の能力を高め、一定の待遇が確保されているという状況を目指します。さらに2020年には実力ある多くの農村の教師を育成し、教育の現代化を確保できることを目指します。(殷、小山)暮らし・経済へ
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |