中国の長江で客船が転覆する事故が起きてから8日目となった9日、13人のダイバーが転覆地点附近の水域で詳しい捜索を続けています。

　水中は流れが複雑で透明度も低く、ダイバーは立つことができず、河床によつんばいになり捜索しなければなりません。

　事故発生水域の捜索を行うため、2隻の引き揚げ船は8日、転覆事故が起きた客船「東方之星」を河の上流に向かって50メートルほど移動させました。

　8日午前11時時点で、乗客乗員456人のうち、14人が救助され、434人の死亡が確認されました。なおも8人の行方が分かっていないということです。

　交通運輸省は各機関に対し、今後も引き続き「停止しない、あきらめない」を原則に、全力を挙げて捜索を続けるよう求めています。また、事故発生地域から下流の上海までの広範囲に捜索場所を拡大し、毎日捜索情報を報告することを要求しています。（ZHL、小山）暮らし・経済へ