「中国女性生活状況報告書（2015）」が6日北京で発表されました。調査によりますと、2014年、僅か2割あまりの中国女性が個人所得に満足し、そのうち北京に暮らす女性の通勤時間は2時間近く、大陸部で最長でした。結果、居住環境に対する評価で北京は最悪だったことが分かりました。

　「中国女性生活状況報告書」は2005年以来毎年作成され、中国婦女雑誌社と華坤女性生活調査センター・消費指導センターが北京や上海など、10の大・中都市に暮らす中国女性を対象に行ったアンケート調査によってまとめられ、これまで10年間続きました。

　今年の調査によりますと、中国女性の希望する平均月収は1万1554元ですが、これまでの個人所得に満足している回答者は僅か21.4％で、家庭収入に満足している回答者は22.2 %だということです。

　また、通勤時間について、中国女性の平均通勤時間（出勤と退勤を含む）は76.6分で、そのうち北京女性の通勤時間は最も長く、114.2分でした。また、中国女性の日間平均勤務時間は8.3時間で、そのうち勤務時間が最も長いのは個人経営者の9.26時間で、最も短いのは事業体の職員の7.8時間でした。

　さらに、調査を受けた女性はいずれも居住環境に大きな関心を寄せています。居住環境に対する評価で、満点100点のうち、点数が最も高いのは広州で70.9点、西安は2位、杭州は3位で、北京は最低の49.6点でした。

　なお、これまでの7年間、中国女性にとって最大の個人消費は衣料品やアクセサリーなどの支出でしたが、今年の報告によりますと、中国女性にとって、最大の個人消費は観光支出となり、その次に衣料品やアクセサリー、サプリメントなどの保健品、スキンケアなどの美容品、スポーツ用品が挙げられます。（05/07　Lin,　林） 暮らし・経済へ