国連の潘基文（バン・ギムン）事務総長は22日国連本部で、サウジアラビアなどアラブ連合軍が、イエメンで早く政治プロセスを再開させることを支持すると発表したことを歓迎し、イエメン戦争の早期終結を希望すると述べました。

　潘事務総長は「サウジアラビアなどの連合軍が21日、イエメンに対する空襲を終了すると発表したことに留意しており、サウジアラビアなどの国々が安保理の決議に基づいて、イエメンで政治プロセスをいち早く再開させることを支持し、現地の住民を守り、人道主義援助を確保すると発表したことを歓迎する。同時に、サウジアラビアが国連の要請に応じ、戦争がもたらした影響を受けているイエメンの住民に2億7400万ドルに上る緊急援助金を提供することに感謝する」と述べました。

　潘事務総長はさらに、22日の早朝、イエメンにまたも戦争が起きたことに懸念を示し、イエメン戦争のいち早い終結を希望すると表明しました。

　なお、WHO・世界保健機関の統計によりますと、3月19日から4月20日にかけて、イエメン戦争による死傷者数は5380人にも上っているということです。（Mou）国際・交流へ