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オーストラリアのケビン・マイケル・ラッド元首相は22日、上海で行った「習近平政権下の中米関係」研究報告発表会で中国経済の見通しについて、「向こう10年、中国経済の成長率は中・高レベルを保つだろう」と予測しました。
ラッド元首相は、人口高齢化の進行や地方政府の債務負担、下振れリスクなど中国の経済成長を阻害する諸要素を分析した上で、「中国政府は従来の発展モデルが持続できないことをはっきりと認識すると共に、中所得国の罠(わな)に陥ることを避けるため、新しい発展モデルを確立し、これらの問題を解決する措置を数多く打ち出した」と述べました。
ラッド元首相はまた、中国経済の鈍化が鮮明化すると、中国政府は財政や通貨などの支援策を打ち出したりして、6%以上の成長率を確保できると述べました。
また、中国経済が従来の成長モデル(インフラ整備や低賃金、労働集約型の輸出に頼るもの)から新しいモデル(家庭消費やサービス業、技術革新型の個人企業などに基づくモデル)へのシフトが成功できない論調に対し、ラッド元首相は「合理的ではない」との見方を示し、「経済発展モデルの転換という大きな計画は随分前から打ち出されたものだ。これまで中国の経済成長を促してきたニーズと合わせて、今後の中国経済運行の軌道を確保できるはずだ」と述べました。(ZHL、Kokusei)暮らし・経済へ
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