四川省成都市の民営の建川博物館はこのほど、米国から収集した一部歴史資料の展示を開始しました。これらの資料には、抗日戦争期間中の中国共産党軍の行動や日本軍が米軍兵士を惨殺した行為が記されています。
「機密」と表記された「米軍飛行士の華北地区避難指南」という文書は、1945年6月1日にアメリカ戦争部が発行したもので、八路軍や新四軍の基本状況を詳しく紹介しているほか、中国の華北地区の地形や、日本軍占領区および連合国軍分布区の具体的な位置、そして緊急着陸時の逃亡方法などが明記されています。
建川博物館の樊建川館長の紹介によりますと、これらの文物は1943年から1945年まで米国MIS-X(米国軍事情報局X課)に属していたヒル少佐(当時)から寄贈されたものだということです。ヒル少佐は1944年中国に派遣され、空軍捕虜兵の秘密逃亡網を作り、8ヵ月間に46人の飛行士を救いました。2012年、アメリカ籍華人の陳守仁氏がヒル少佐の娘の委託を受け、これら数百の文物を建川博物館に寄贈しました。中国国家文物局専門家グループの鑑定を経て、そのうち14件が国家一級文物に認定されています。
樊館長は中国抗日戦争史学会の副秘書長でもあり、「平和のために戦争を、未来のために教訓を収集」というコンセプトを踏まえ、200万以上の抗日戦争に関する文物を集めてきました。(04/17 Lin,小山)暮らし・経済へ
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