「秒速5センチメートル」などの人気作品で知られる日本のアニメーション監督、新海誠さんの展示会が7日、北京で開幕しました。「新海誠展~劇場映画にみる新海誠の世界」をテーマに開かれているもので、中国では初めて。今後3年をかけ、中国各地を巡回し、開かれる予定です。
劇場映画「雲のむこう、約束の場所」や「秒速5センチメートル」、「星を追う子ども」、「言の葉の庭」をピックアップし、絵コンテ、キャラクター設定、レイアウト、原画の複製、公開当時のポスターなどが展示されています。
新海監督は、新作映画の準備のため、開幕式には出席できませんでしたが、メッセージを寄せ、「私の作品を好きなファンだけでなく、初めての方にも知ってもらうきっかけになれたら嬉しい」と期待をのぞかせました。「ラブレター」などの名作で中国にもファンが多い映画監督の岩井俊二さんもお祝いのメッセージを寄せ、「アニメという絵筆と言葉で現代の生活を描く画家と詩人」と新海監督を紹介しました。
同日は2013年の作品「言の葉の庭」の鑑賞会も開かれ、新海映画の中国での配給を担当する青木佐登留さんによる作品解釈の説明会もありました。
会場を訪れた漢方医薬を専攻する女子大生は「泣けるほど美しい映像、心が打たれる音楽、そして、ユニークな物語の世界。これこそ、新海アニメの魅力だ」と興奮気味に話していました。
開幕当日は主催者の予想を超えた来場者が詰め掛け、会場前には数十メートルの行列ができていました。3月29日まで、SKビル3階の北京日本文化センターで行われています。(王小燕、楊傑、秦潇潇)旅行・文化へ
多くの若者が駆け付けた日本アニメの「新海誠展」
会場前では長い行列が終日途切れることがなかった
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