日本長野県と中国河北省の友好提携30周年を記念する記念式典が26日長野市で開催されました。河北省の張慶偉省長をはじめとする訪日団が出席し、冬季スポーツ、環境、観光などの面で長野県側の各関係者と交流し、友好協力を強化させる覚書にも調印しました。
阿部守一知事
席上、阿部守一知事はあいさつにたち、「戦後70周年という節目の年の新年早々に河北省政府訪日団を迎えることに喜び」の意を伝え、両県省の交流事業を振り返った上で、「日中間の4つの基本文書の精神を順守して、日中両国の戦略的互恵関係の地方交流のモデルになるよう、冬季スポーツ、医療介護、環境改善をはじめ、各分野での交流を拡大したい」と未来を見据えた交流の意思を表しました。
張慶偉省長
河北省の張慶偉省長は、長野県との友好関係を重視する姿勢を再び強調した上で、「これまでの交流を踏まえて、観光、環境、医学のほか、河北省の張家口市が北京市と共に22年冬季オリンピックの招致活動をしていることから、長野県の冬季五輪開催の経験を学ぶために、特に冬季スポーツにおける交流や協力を強化したい」と話しました。
他にも日本駐在中国大使館の汪婉参事官、長野県議会の風間辰一議長、長野県日中友好協会の井出正一会長がそれぞれあいさつに立ち、両県省の友好提携30周年に祝賀の意を表し、より活発な交流を呼びかけるとともに、両国関係の改善へ期待を寄せました。
覚書の交換
会場では来賓のあいさつに続き、阿部守一知事と張慶偉省長が友好協力を一層強化させる覚書に調印しました。その内容は、両県省の冬季スポーツ分野における交流と協力を積極的に推進すること、両県省の医学医療分野における交流を引き続き深め、医療・介護分野での具体的な協力を積極的に推進すること、両県省の環境汚染改善等の分野での協力を積極的に推進することとなっています。
記念品の交換
長野県と河北省は、1977年、「日中友好長野県民の翼(団長:西沢知事(当時))」が石家荘市訪問で熱烈歓迎を受けたのをきっかけに様々な分野で交流が始まり、1983年、まず「日中友好長野県代表訪中団(団長:吉村知事(当時))」が訪中し、その後「河北省政府代表団(団長:張曙光省長(当時))」が訪日し、長野県と河北省の友好提携協定を締結しました。この30年間、双方は、政府訪問団が交流を続けているほか、留学生、技術研修員、国際交流員などを相互に派遣し、盛んに交流しています。(文・写真:李軼豪)
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