中国の「独身の日」となった今月11日、世界を巻き込んだ中国式ネットショッピングが盛り上がりを見せ、これまでの記録を数多く塗り替えました。

　571億元の取引額、217の国と地域からの参加、9000万件の宅配便…。ギネス記録の12日午前零時の発表では、電子商取引会社「アリババ・グループ・ホールディング」が実施したバーゲンセールで過去最高となる571億元（約１兆800億円）の売上高を達成し、世界新記録となりました。また、「天猫Tmall」（アリババ傘下のECサイト）で販売された携帯電話が計189.5万個に達し、24時間での携帯電話販売が最も多いECサイトとなりました。

　また、アメリカで上場しているEC大手、京東商城では11日の販売額が去年の3倍となりました。アメリカで上場したばかりのアリババグループも国際化元年を迎え、傘下のTmallが初めて世界217カ国と地域の消費者と取引しました。また、アメリカやイタリア、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国などから、4万件あまりの海外商品も"参戦"したということです。

　一方、国際的なカードを切ったのは、アマゾンでした。8000万にのぼる商品の越境直接郵送を実現し、中国人の海外ショッピングの新時代を開きました。

　また、携帯モバイルによる取引が急成長となり、携帯端末による取引額全体の42.6％を超えました。

　国家郵政総局では、11日の１日間で、宅配便が9000万件にのぼり、11日から16日にかけて、前年比で50％増の5.1億件に達する見込みだということです。（ooeiei、山下）暮らし・経済へ