中国の崔天凱駐米大使は19日、ワシントンで「国家記憶写真展―第2次世界大戦期間中の中米協力」展示会を見学し、戦後の国際秩序を維持する重要性を強調しました。また、日本の安倍首相が靖国神社に真榊を奉納し、内閣の閣僚が参拝したことについて、「中日関係を後退させる日本の一部の人は歴史的責任を負うべきであり、行動を通じて誤りを改める必要がある」と強調しました。
展示会は中国海外交流協会とアメリカのウッドロー・ウィルソン国際センター・ キッシンジャー米中関係研究所の共催によるもので、その内容は70年以上前の中国、ミャンマー、インドの戦場における中国遠征軍とアメリカ軍の映像資料を主とし、第2次世界大戦期間中、中米両国が協力して侵略に対抗した真実の歴史を知ってもらうことを目的としています。
崔駐米大使はその後の記者会見で、「来年は世界反ファシズム戦争勝利70周年と国連成立70周年を迎える。歴史の経験と教訓を如何に汲み取り、悲劇の再度の発生を防止することは人類が共同で直面する課題である。国連の常任理事国として、中米両国はこの責任を共に担う必要がある」と述べました。
このほど、靖国神社で秋季例大祭が行われ、安倍内閣の3人の閣僚が参拝し、安倍首相も「内閣総理大臣」の名前で「真榊」を奉納しました。また、国会議員で構成される「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー約110人が集団で参拝しました。
安倍首相は、APEC首脳会議開催期間中に中日首脳会談を行うことを期待するとの考えを複数回表明しました。これに対し、崔大使は「中日関係はここ数年、多くの困難に直面している。これは中国側が望む局面ではなく、中日関係を後退させる日本側の一部の人が歴史的責任を負い、実際の行動を通じて誤りを改めるべきである。形式だけを求めても問題解決にはならない」と強調しました。(hj 林)国際・交流へ
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