中国国務院の李克強首相は23日午後、中南海の紫光閣でロシア連邦議会上院のマトヴィエンコ議長と会談しました。

　李首相はこの中で「中・露両国の政府間、議会間、政党間の密接な往来は両国の戦略的協力パートナー関係に新たな原動力を注いだ。来月のロシア訪問では貴国の首相と共に第19回中・露首相定期会合を進め、両国関係において新しい成果を上げることを期待している」と述べました。

　また、李首相は「中・露の実務的協力は長期的かつ安定的で全方位的なものだ」とした上で、「ロシアと経済貿易、投資、エネルギー、ハイテク、人文などの分野で協力を拡大したい。中国の関連装備製造業は品質やコストパフォーマンス、市場競争力などで優位性を持ち、ロシアの高速鉄道や鉄道の改造とグレードアップなどインフラ整備に参加し、互恵共栄を実現したい」との考えを示しました。

　これに対して、マトヴィエンコ議長は「現在、露・中関係が新たなレベルまで引き上げられた」として、「両国の投資、エネルギー、人文など分野の協力メカニズムが健全であることが、両国首脳の共通認識の実施において大きな役割を果たした。中国経済の持続的発展は露・中両国の協力に新しいチャンスをもたらし、ロシアは中国と各分野での交流と協力を密接にしていきたい」と述べました。（ヒガシ、林）