中国人民対外友好協会の謝元副会長は開幕式で、「当面の中日関係は未曽有の複雑な情勢と厳しい試練にさらされており、両国の各分野の交流に異なる程度の影響を及ぼしている。両国関係が困難な時期にあるからこそ、民間の役割を果たさなくてはならない」と述べました。

　謝副会長は両国関係の改善について二つの提案をしました。一つ目は、民間交流によって政府間の交流を促すという伝統を生かし、中日関係の大局を大切にしようというもので、二つ目は、両国関係の改善を望む民意を生かして、経済貿易、人文、青少年及び地方政府など多くの分野で交流を拡大し、両国の国民間の実務的な協力を推し進め、相互理解と友情を深めようというものです。

　中日友好協会の王秀雲副会長と日中友好協会の宇都宮徳一郎副会長はそれぞれ基調報告を行い、これまで行ってきた友好交流活動を振り返りながら、この困難に陥っている両国関係の下で、友好の信念を固め、各分野における交流を拡大することの重要性を強調しました。

　中日友好交流会議は1983年から行われており、中日友好交流における両国の有識者が様々な問題について率直に意見交換し、友好事業の拡大を目指しています。（09/23　Lin,小山）国際・交流へ