中国の張高麗副首相は9月1日、ロシア連邦サハ共和国の首都ヤクーツクで、ロシアのプーチン大統領と会談しました。会談後、2人は中露天然ガスパイプラインのロシア側に位置する「シベリアの力」の起工式に出席しました。

　張副首相は会談の席上、「今回、私は習近平国家主席と李克強首相の委託を受け、中国政府を代表して『シベリアの力』の起工式に参加する。中国とロシアの実務的な協力は全面的、戦略的で安定して恒久的なものだ。中国はロシアと共に、互恵共栄の基礎の上で両国の協力を推進したい。エネルギー分野の協力では、石油や天然ガス、核エネルギー、石炭、電力、新エネルギーなどを共に発展させるべきだ。また、投資や貿易、金融、交通、宇宙開発、インフラ施設などの分野での協力を拡大し、両国の全面的な戦略的パートナー関係に新しい活力を注いで両国の共同発展を促進し、世界の平和と安定を維持するために貢献したい」と述べました。

　プーチン大統領は「露中天然ガスパイプラインは世界最大の建設プロジェクトである。ロシアは中国と緊密に協力して、計画通りにプロジェクトの建設を推進していく。露中両国の協力はハイレベルであり、ロシアは中国とエネルギーやその他の分野での実務的な協力を拡大していきたい」と述べました。

　これに先立ち、中露エネルギー協力委員会第11回会議が現地時間8月30日に、モスクワで開催されました。双方は両国のエネルギー分野での協力について踏み込んだ意見交換を行い、かつ幅広い共通認識に達しました。（玉華、小山）