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 蘇軾「行書黄州寒食詩巻」東京国立博物館で展示

2014-07-29 15:37:49     cri    

 台北故宮「神品至宝」特別展が8月5日から東京国立博物館で開かれます。数多くの貴重な展示品の中でも、1923年に関東大震災の業火を逃れ持ち出され、1937年には京都で展示された中国書道史上の名品、蘇軾の「行書黄州寒食詩巻」が、大きな注目を集めています。

 今回展示される国宝級の書画作品は、「行書黄州寒食詩巻」のほか、宋・呉琚筆「七言絶句」、宋の「江帆山市図」、宋・牟益筆「擣衣図」、南宋時代・馬麟筆「静聴松風図軸」、金・武元直筆「赤壁図巻」があります。展示期間は8月5日(火)から9月15日(月:敬老の日)までです。

 蘇軾の「行書黄州寒食詩巻」は蘇軾の傑作だけでなく、中国書史の中でも最高峰の作品の1つとされています。この作品は乾隆帝の時代に清の宮廷に所蔵されました。清末の1860年、英仏連合軍が北京に入り円明園を焼き払った際に民間に流出し、1922年に日本に持ち運ばれ、豪商の菊池惺堂(きくちせいどう)が収蔵するようになりました。翌1923年9月には関東大震災に見舞われましたが、菊池氏は自らの危険を顧みずこの書を救い出し、焼失を免れました。1937年には京都で展示されたこともあります。戦後は台湾に渡り、1987年に台北の故宮博物院に購入され、現在では台北の故宮博物院にあります。(ZHL、高橋)旅行・文化へ

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