北京で記者会見したジム・ヨン・キム総裁は、中国が経済成長パターンの転換と、経済の持続可能な発展を求め、努力する姿勢を評価しました。そのうえで、ジム・ヨン・キム総裁は「中国が打ち出した改革の促進と構造改革によって経済成長はにぶるが、それをおかしいと思ってはいけない。成長が緩やかになっても、中国の指導者が改革を堅持する点は、世界銀行としても力付けられている」と説明しました。

　ジム・ヨン・キム総裁によると、中国経済の中長期にわたる成長は、世界経済にとって重要な意味を持っており、中国が歩んでいる改革の道は非常に順調だということです。

　近年、世界銀行と中国は「2030年の中国」、「中国～効果的で包容力のある、持続可能な都市化を推進」という2つの代表的な共同研究報告を作りました。報告では金融や環境、土地の転用、戸籍制度など、多くの分野において全面的な改革を行うことを提案しています。今回の訪問で、世界銀行は中国と医療衛生改革を中心とする3つ目の研究内容を決めたということです。（Yin、山下）暮らし・経済へ