中国の李克強首相は6日、北京・釣魚台で中国を公式訪問しているドイツのメルケル首相と会談しました。

　李克強首相は「中国は一貫して経済発展と国民生活の改善を最優先課題としており、中国の発展には平和で安定した国際環境が必要だ」と強調し、今後も断固として平和発展の道を歩み、ドイツを含む世界各国と共に、平和で共栄の世界を構築するために努力していきたいとの考えを示しました。

　一方、メルケル首相は、中国側と各分野での協力を拡大すると共に、国際問題や地域問題について密接に意思疎通を保ち、世界の平和と発展を共に維持していきたいと期待を寄せました。

　メルケル首相は6日から8日まで中国を公式訪問する予定で、6日は北京に先立ち四川省・成都を訪問しました。成都で「中国四川・ドイツ　新しい都市化フォーラム」の開幕式に出席した際、メルケル首相は「都市化プロセスを推進する中で、バランスの取れた発展を実現させるためには、統一的に計画する必要がある。中国の東部沿海地域は比較的発展しているが、中西部地区の発展に沿海モデルを踏襲してはならず、新たな答えを探し出すべきだ」と述べました。（ZHL、小山）