中国日本商会が取りまとめた「中国経済と日本企業白書」2014年版が18日、北京で発表されました。中国日本商会の澤田真治郎会長、田端祥久副会長が発表会に出席し、白書作成の目的、概要、日系企業の経営で直面する問題、中国政府や産業界への建議などを説明し、中国人と日本人記者からの関連質問に答えました。

　この白書は中国各地の日本商工会組織の日系企業（法人会員8579社）を対象に、調査を行い、企業からの建議（451件）を取りまとめたものです。

　建議の具体的な内容は、1、市場経済ルールの整備と適正運用、2、政府関連規制の緩和、3、内外無差別とグローバールスタンダードの採用といった3点に集約されました。中国日本商会が、この白書を通じて、日系企業の中国政府や中国市場への全体的な期待や改善の要望などを中国の各レベルの政府や産業界にアピールし、中国の関連分野の人々に日系企業の現場からの声も理解してほしいという狙いがあるとみられています。（取材：任春生）国際・交流へ