世界中の演劇を一気に楽しめる第5回南羅鼓巷演劇祭が23日の夜、北京の「国話先鋒劇場」で開幕しました。開幕劇は、中・日・韓三ヵ国の芸術家の協力により出来上がった作品「祝/言」です。
この劇は2011年3月11日の東日本大震災を背景にした作品です。共同の中国友人を通して知り合った日本の新郎と韓国の新婦、そして彼たちの結婚を心から祝う家族と友達。全ての幸せと未来への夢がこの日の午後2時46分に、一気に砕かれました。その一瞬で何が失われたのか、何が残ったのか、そして時間の流れと共に、何が新たに生まれたのか。「祝/言」は人間の共同の話題ーー生命・死亡・存在を反映し、異なる文化の下で生きてきた人々の交流の可能性を模索すると共に、斬新な形の演劇に挑戦しました。
監督の長谷川孝治さんは、「観客と共に311犠牲者への弔いの意を捧げたい。また、『中国人』、『韓国人』、『日本人』から国の名前を取ったら、みんなまず同じ『人間』である。この3つの国は沢山の結び目があったが、今は関係が悪く、ばらばらな状態である。一人のアーティストとして、この作品を通して、三ヵ国の国民の心をもう一度結び付けたい」と話しました。
3ヵ国語による演技、伝統舞踊と現代舞踊、そして現代音楽と伝統音楽が自然に溶け合い、生と死・愛と憎・自我と他人・国と国・停留と漂泊・命と魂のストーリーが披露されました。「祝/言」は今年1月から始まった中国、日本と韓国でのツアーが大成功し、「言葉の壁を越えた作品」として、各国の観客から熱い反響を集めました。第5回南羅鼓巷演劇祭は7月31日まで続き、中国、フランス、イスラエル、日本などの国の計45作品が公演されます。(怡康)旅行・文化へ
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