中国外務省の華春瑩報道官は16日の定例記者会見で、「このほどベトナムで発生した暴力事件によって、中国人2人が死亡した。中国はベトナムが直ちにいかなる暴力行為も阻止し、犯人を厳正に処罰することを要求している。中国政府合同作業グループは16日ベトナムに到着し、作業を行っている」と述べました。

　また華報道官は、「中国政府はベトナムで起きた暴力事件を非常に重視している。15日夜、王毅外相はベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相と電話で会談し、ベトナムで起きた外資系企業に対する暴力事件を非難・抗議した後、ベトナムは効果的な措置を講じて、いかなる暴力行為も阻止し、ベトナムにあるすべての中国企業と職員の安全を確保すると共に、襲撃を受けた中国企業の中国人を適切に避難させ、負傷者を全力で救助し、直ちに捜査して法律で犯人を厳しく処罰し、中国企業と個人の損失を賠償するよう要求した」と話しました。

　さらに華報道官は、「15日午後、中国外務省の劉振民次官はベトナムの中国駐在大使と会い、強く非難した後、交渉の要求を提出した。この日夜、中国政府は劉建超外務相補佐官が率いる作業グループをベトナムに派遣した」と明らかにしました。（Yin、大野）