中国の李克強首相は10日、ボアオ・アジア・フォーラム2014年度年次総会の開幕式で講演し、「中国経済の安定した成長には基盤がある。今後一時期、中・高速成長を保つことができる基本的条件があるだけでなく、持続的発展の原動力もある。中国は改革、構造調整、国民生活の改善という3つの新しい原動力を見出していく」と述べました。
李首相は、「経済を合理的な位置に保つことは、中国で当面のマクロ調整の基本的な要求であり、中長期の政策でもある。今年中国経済の成長目標は7.5%ぐらいである。上下変動の幅はある。経済の成長率は7.5%より高くても、低くても、合理的な位置である。統計によると、現在、都市部の雇用は持続的に増加し、住民の収入、企業の利益と財政収入は安定して増加している。また、物価は全体的に安定しており、社会全体の電力使用量は上昇している。構造調整で積極的な変化を見せており、中国経済は全体として平穏に推移している」と述べました。
李首相は、「しかし、安定した中にも下ぶれの圧力は依然として存在する。複雑な情勢に直面し、マクロ調整で総量のバランスを保つとともに、構造の最適化に力を入れなければならない。」と強調しました。
また、「今年の年次総会のテーマは新しい原動力を見出す。我々は以下の3つの面から努力していく。第1に、改革の面から原動力を見出す。我々は政府機構の簡素化を一層進めると共に、開放を強化していく。第2に、構造調整の面から原動力を見出す。都市部と農村部、地域間の格差を縮小することと産業構造の不合理を解決するなどの構造改革を以って構造調整を推進していく。第3に、国民生活改善の面から原動力を見出していく」と強調しました。(玉華、高橋)暮らし・経済へ
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