中国の常万全国防相は8日、北京の八一ビルで中国を訪問中の米国のヘーゲル国防長官と会談しました。その後の記者会見で、常国防相は米国のアジア太平洋地域に戦略的重点を移すリバランス政策に触れ、「中米関係は冷戦時代の米ソ関係とは違う。牽制する、牽制されるという関係でもない」と指摘しました。
常国防相は、また「中米両国は共通認識に達した。それは、新たな大国関係を構築することであり、このような関係は、まずアジア太平洋地域で実現すべきだ。中米両国のアジア太平洋地域における利益は、食い違いよりもはるかに大きい。米国のアジア太平洋地域における戦略の調整が、地域の平和と発展に有利であることを期待する」と述べました。
更に、この日、両国国防相が会談している間に、米国の下院で「2014年台湾関係法と軍艦移転法案」が可決されました。これについて、常国防相は記者会見でヘーゲル国防長官に中国側の強い不満を伝えました。
その上で、「中国は、米国下院に不満を示すと同時に強く反対する。米国が台湾に武器を売却することは、中米の3つの共同コミュニケに厳重に違反している。私たちは米国議会に議案の可決停止を求め、中米関係が台湾海峡両岸の平和発展に干渉しないことを望む」と述べました。
これについてヘーゲル国防長官は、「米国は1979年からずっと1つの中国政策を堅持している。この政策は変わったことはなく、これからも永遠に変わることはない」と強調しました。(劉叡、高橋)
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