中国の王毅外相は16日に北京で、「2014年、中国は周辺諸国やこの地域に『中国の改革』、『中国の提案』、『中国メイン会場』という三つのチャンスを提供する」と述べました。

　これは王外相が中国を訪問中のモンゴルのボルド外相と会談した後の記者会見で述べたものです。

　王外相は「2014年、中国は周辺諸国やこの地域に三つの重要なチャンスをもたらしていく。一、『中国の改革』によるチャンスだ。2014年、中国は新たな全方位的な改革をスタートさせ、中国経済の転換や市場潜在力の開拓は必ず世界に新しいチャンスをもたらし、周辺諸国はそのメリットを先に受けることができるだろう。二つ目は、『中国の提案』によるチャンスだ。去年、中国はシルクロード経済地帯の建設、中国とASEAN（東南アジア諸国連合）自由貿易区のグレードアップや、アジアインフラ施設投資銀行の建設など一連の重要な提案を打ち出した。今年、これらの提案は相次いで実施され、当地域の国々の経済発展に絶えず新たな動力を注ぐだろう。三番目は『中国メイン会場』によるチャンスだ。2014年、ＡＰＥＣ（アジア太平洋経済協力会議）非公式首脳会議とＣＩＣＡ（アジア相互協力信頼醸成措置会議）サミットは中国で開かれ、アジア太平洋地域の経済発展や安全協力に積極的な役割を果すことになる」と述べました。

　王外相はさらに、「歴史的な原因により中国と一部隣国との間に紛争や問題がある。国家の主権と領土保全を守るという前提の下で、中国は善意と素直な態度を以って引き続き交渉と対話を通じてこうした紛争や問題を解決していく。朝鮮の核問題やアフガニスタンなどまたその他の地域問題においても引き続き建設的な役割を発揮していく」と述べました。（01／16　Lin、Kokusei）