中国の無人月探査機「嫦娥3号」は14日午後9時11分、月面の予定地域への着陸に成功しました。今回の月面軟着陸の成功は旧ソ連・アメリカに続き世界で3番目となります。

　「嫦娥3号」は午後9時、着陸のための動力下降をはじめ、主減速・快速調整・接近・空中停止・障害物回避・減速下降の6つの段階を経て、午後9時11分に月面「虹の入り江」の東地区に着陸しました。

　月探査プロジェクト総設計者の呉偉仁氏は、「着陸地域に『虹の入り江』を選んだのは、着陸のための地形と条件、月面の通信条件、太陽光の照射条件など科学的な要求を満たしているためだ。これまでに旧ソ連とアメリカは13回の無人月面軟着陸に成功しているが、今回の着陸は他国の軟着陸とは違い、着陸の過程で空中停止と障害物回避の段階を設けた。探査機は着陸地の地形を正確に探査し、月面の傾斜・石塊・くぼみなど危険な地形を識別することができ、着陸の安全性と成功率を大きく引き上げた」と述べています。（劉叡、大野）暮らし・経済へ