中国の李克強首相は現地時間25日、ハンガリーのオルバン首相とセルビアのダチッチ首相とそれぞれ会談しました。会談後に行われた共同記者会見で、ハンガリーとセルビアを結ぶ鉄道を3カ国共同で建設することを明らかにしました。

　記者会見で3カ国の首脳は、ハンガリーのブダペストとセルビアのベオグラードをつなぐ鉄道を共同で建設することを宣言したほか、作業を着実に推し進めるために連絡作業チームを結成すると発表しました。李首相は、「ハンガリー・セルビア鉄道は中国と中東欧国家の協力のシンボルだ。中国は改革開放以来、鉄道建設面において著しい成長を遂げ、設備、技術や作業経験など、コストパフォーマンスの面でも優秀である。中東欧国家には市場があり、双方はウィンウィンを実現できる。中国の設備が海外に輸出され、新興市場国家との協力を強化することで、これらの国家のインフラ設備のグレードアップを支援することができる。また中国国内の過剰生産の消化にもプラスとなる。また、設備の質とサービスレベル向上にもつながり、両国及び多方面に恩恵をもたらし、中東欧諸国との協力は世界にも利益をもたらす。中国は、関連国家と共に鉄道建設を1つの目玉プロジェクトとし、中国と中東欧、中欧諸国の友情を深める絆にしたい」と述べました。

　オルバン首相とダチッチ首相は、「3カ国の鉄道建設プロジェクトには歴史的な意義がある。各方面に恩恵をもたらし、各国及び関連地域の経済発展を後押しする。ハンガリー・セルビア鉄道は中国の技術を利用し、ウィンウィン関係を実現させた。このプロジェクトが成功し、促進的な役割を充分に果たすことを信じている。両国は中国と共にプロジェクトを推し進め、いち早く実のある成果をあげ、中東欧諸国と中国の協力を更なるレベルに推し進めたい」と話しました。（劉叡、吉野）