ケニアの首都ナイロビの大型商業施設が21日、武装グループに襲撃され、100人近い死傷者が出ました。国際社会はこの凶悪な襲撃事件に注目しています。

　ナイロビの警察と赤十字によりますと、この襲撃事件によって30人が死亡、60人が負傷しました。治安当局はすでに施設内部を制圧しましたが、現場の情況は依然明らかにされておらず、死傷者はさらに増える可能性があるとしています。

　国連のパン・ギムン事務総長は21日報道官を通じて声明を発表し、「ケニアのケニヤッタ大統領と電話で話し、襲撃事件に対するケニア当局の対応への支持を伝えた」と表明しました。

　これまでのところ犯行声明は出されていませんが、隣接するソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織『アッシャバーブ』は襲撃事件を賞賛し、「ケニア軍に対する懲罰だ」と主張しています。

　なお、現地の中国大使館によりますと、今のところ中国人が事件に巻き込まれたという情報は入っていません。（ZHL、大野）国際・交流へ