ドイツ財務省の報道官は30日、ナチスによる大虐殺「ホロコースト」の生存者に対する財政補償を引き上げたことを明らかにしました。2014年から2017年まで、ドイツ政府はおよそ8億ユーロをホロコースト生存者への賠償に拠出します。

　「ユダヤ人賠償会議（JCC）」の交渉役を務めるスチュアート・アイゼンスタット氏は「ナチス被害者に対して歴史的責任を負うという面で、ドイツは約束を貫いてる。これで、被害者が尊厳をもって生きていくための保障が得られる。緊縮財政でありながら、ドイツ政府の姿勢に感銘している」と評価しました。

　1952年の「ルクセンブルク協定」に基づき、ドイツは1950年代から、ナチス被害者への賠償を続けており、金額は約700億ユーロに上ります。（朱丹陽　NM）国際・交流へ