「中国百歳人口調査報告書」がこのほど発表され、中国では2008年から2012年7月1日までの間、百歳以上の高齢者人口が絶えず増加し、3つの特徴をみせているということです。

　特徴の1つ目は、中国では、百歳以上の高齢者人口のうち、女性が3万8268人で、80.1％を占めています。一方、男性は9505人で、19.9％となっています。専門家は「中国では伝統的に、家庭内で女性はより多くの家事を負担し、男性より養生に気を配っている」と説明しています。

　特徴の2つ目には長江（揚子江）以南に暮らす南の地域の人が多い。長江以南に暮らしている百歳以上の高齢者人口は2万5429人で、全国の53.23％を占めています。一方、長江以北の百歳以上の高齢者は1万7805人で、全国のおよそ37.27％を占めています。また、西の地域に暮らしている百歳以上の高齢者は4539人で、僅か9.5％となっています。中国の長寿人口は主に広西チワン族自治区、四川省、海南省、雲南省、広東省、新疆ウイグル自治区に暮らしています。また、河川流域や少数民族の居住地に集中しているということです。

　特徴の3つ目は、中国では、都市部での百歳以上の高齢者人口は1万2457人で、26.08％となっていますが、農村部に暮らしている百歳以上の高齢者は3万5316人で、73.92％を占めています。農村部は豊かな自然環境に恵まれ、飲用水がキレイで植物も多いため、長寿に有利だとみられています。さらに、農村部における飲食は低エネルギーで低脂肪、低コレストロールなどの特徴があり、都市部よりヘルシーで、生活リズムも緩やかで、人間関係が難しくないという点なども、長寿につながる理由とみられています。（05／17　Lin、山下）　暮らし・経済へ