中国の李克強首相は10日、北京で、ニュージーランドのジョン・キー首相と会談しました。新時代に入り、両国の全面的協力パートナー関係の推進について、重要な共通認識に達しました。

　席上、李首相は「現在、中国は経済発展方式の転換を推進し、経済構造を調整して、中国経済のグレードアップに取り組んでいる。このグレードアップは開放的に進められている。ニュージーランドのグリーン経済は強みであり、省エネや排出削減、クリーンエネルギーなどでの協力において、好条件と大きなポテンシャルがある。また、両国は最も発展活力と潜在力のあるアジア太平洋地域にあり、それぞれの優位性を十分生かし、実務的な協力を推進していく必要がある」と述べました。さらに、中国・ニュージーランド自由貿易協定締結5周年を新たなスタートとして、農牧業や林業などの協力レベルを向上させ、金融やハイテク技術の分野などで新たな協力と成長ポイントを育て、両国通貨の直接的な取り引きを推進し、食品安全の監督、リスク防止、食品の生産と加工、保存技術などにおける交流と協力を強化していく考えを示しました。

　これに対して、ジョン･キー首相は「ニュージーランドは中国とのパートナー関係を深めていきたい。一つの中国という原則を堅持し、中国の核心的利益を尊重する。両国の対話を促進し、相互信頼を強化していく。また、両国の経済と貿易の協力を推進し、2015年に双方の貿易額が200億ニュージーランドドルに達することを実現する。農牧業、金融、食品安全、投資、教育などの分野における協力を強化し、人的往来を促進していく」と話しました。

　会談後、両国の首相は双方の教育、農業、科学技術、ビザなどの協力文書の調印式に出席しました。（Katsu、山下）