10日の旧正月を目前に、中国共産党中央の習近平総書記が中国各地をめぐり、国民を見舞いました。
「末端の人々が最も苦労している」というフレーズは、習近平総書記が最も多く使う言葉です。中国共産党中央の新たな最高指導者として、習近平総書記は旧暦の「小年」(旧暦12月23日)に当たる2月3日前後から、経済の立ち遅れた西部地域にある甘粛省の貧困住民を見舞い、年越しのための物資を贈りました。
一連の訪問は、国民に関心を寄せ、言葉よりも行動を重視するという新しい政治のスタイルを示しています。
また、8日は北京各地をめぐり、労働者たちの声を聞きました。北京の地下鉄8号線の南锣鼓巷駅で作業中の出稼ぎ労働者を慰問した習近平総書記は、地下20メートルの工事現場まで下りて、労働者たちに新年の挨拶をしました。
その工事現場で、習近平総書記は春節期間中も作業を続ける労働者の1人、河南省信陽市出身の範勇さんと話をしました。範さんは地下鉄工事のため、帰省ができません。故郷から奥さんが子供を連れて北京にきたと範さんが話すと、習近平総書記は範さん一家を訪れれ、収入や生活状況について聞いたあと、北京の観光スポットをのんびりめぐるよう勧めました。
また、北京市西城区にある場橋派出所を訪れた際には、「派出所は住民との接触が最も多く、重要な職場だ。輝かしい使命だが、苦労も多いだろう」と現場の警察らを気遣い、「国民の幸せな春節を守って欲しい」と語りかけました。
習近平総書記は最後に北京祥龍タクシー会社を訪れました。「タクシー不足」(タクシーが拾いにくい)が最近、北京市民のホットな話題となっていますが、習総書記はタクシーの運転手たちの話に耳を傾け、「この問題に私も留意している。言葉よりも行動だ。この問題を根本的に解決したい。皆さんの意見は最も現実的だ。われわれはこうした意見を見極めて着手していく」と語りました。 暮らし・経済へ
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