去年12月31日、中国山西省の天脊石炭化学工業で有毒物質アニリンの流出事故が発生しましたが、現地の緊急対策本部によりますと、流出した濁漳河が山西省から流れ出る王家荘観測点では、6日午前2時までにアニリン濃度が大幅に減少したということです。
中国の規定では水中のアニリン濃度は1リットルあたり0.1ミリグラムを超えてはいけないと定められています。しかし、事故発生後、一時王家荘観測点での濃度は1リットル中72ミリグラムに達していましたが、活性炭による吸着などにより6日午前2時までに濃度は3.4ミリグラムに減少したということです。
アニリンは無色・油状の液体で毒性を持ち、環境にも有害です。吸入または接触により人体の皮膚、呼吸器、消化器を通って吸収され、中毒症状を起こします。
事故の影響で濁漳河下流の河北省邯鄲市では5日午後、広い範囲で給水を中止しましたが、緊急処置を経て、6日午後には85%以上の住民への飲用水の供給が回復しました。(万、大野) 暮らし・経済へ
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |