パレスチナの政府高官は10月31日に、今月27日にパレスチナ民族権力機構が故アラファト前パレスチナ自治政府議長の遺体検査の実施を決定したことを明らかにしました。

　この高官によりますと、フランスの検察当局とスイスの放射物理学研究所が調査チームを派遣し、今月中旬に故アラファト議長の遺体が埋葬されているヨルダン川西岸のラマラに入るということです。故アラファト議長の死亡原因の解明に向けて27日にアラファト氏の遺体からサンプルを採取し検査が行われます。

　アラファト前議長の死因調査機関の代表はこの日、「パレスチナには条件を満たす医学設備がないため、アラファト氏の遺体のサンプル検査は他の国で行う」と述べた上で、サンプル採取の過程はメディアに公開しないことを表明しました。（万、吉野）

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