2012年ノーベル文学賞が中国の小説家、莫言氏(57)に決まったことが11日発表されたのを受け、同日、莫言氏の故郷である中国山東省の高密市で莫言氏の記者会見が開かれました。
「作品の中で、審査員の心をつかんだのはどこだと思うか?」と言う質問に対して、莫言氏は「最も大きいのは作品の文学素質だと思う。これは文学の賞で、受賞理由は文学以外は考えられない。私の作品は中国文学だが、世界文学の一部でもある。私の文学は中国人民の生活、中国の独特な文化と風情を表している。同時に小説を通して『一般の人間』というものも描写した。私の小説はずっと『人』の立場から『人』を表現している。このような作品こそ、地域、民族の限界を超えられると思う」と述べました。
また、同じく人気作家である日本の村上春樹氏に対して、莫言氏は「村上さんと直接会ったことはないが、メールや手紙などの交流はある。彼は独自の文学スタイルを創造し、自分が熟知している世界を作品で描写している。彼の作品は非常に優秀で、ノーベル賞受賞の資格がある」と語りました。(オウギ、高橋)
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