台風11号（中国名：海葵）は8日から上海と浙江省を襲い、深刻な被害をもたらしています。台風上陸から20時間を経た8日夜11時頃（北京時間）、台風11号は安徽省南東部へ突入しました。その後安徽省北西部へ勢いを弱めて移動する見込みです。

　上海では8日夜8時30分（北京時間）の時点で2人が死亡し、7人が負傷しているのが確認されましたが、都市機能は安全に動いているということです。

　また浙江省は広範囲に影響をもたらす台風の上陸は5年ぶりで、道路や空の便にも影響が出ています。北京時間の8日12時時点で、400万人余りが被災し、倒壊家屋は4452棟に上っています。このほかおよそ18万4千ヘクタールの農作物が被害を受けていることが確認されました。

　現在、安徽省の南部の山岳地帯では土砂崩れの恐れがあるとして、警戒を呼び掛けています。また陸と空の便の多くは運行を見合わせているということです。（閣、吉野）暮らし・経済へ