グリーンで低排出の成長は世界経済の流れになっています。中国も、関連政策を打ち出すなどして、省エネの研究と消費への刺激に力を入れています。グリーン発展の道を歩むのは、政府、企業、民衆の共同行動になっています。
数年前から節電ランプを促す計画が続いています。これを通じて、エネルギーの利用率や環境保護の面で、白熱灯と節電ランプの違いが広く認識されるようになりました。また、今年上半期から、政府は省エネ型家電製品を対象に補助金を出すという、省エネと排出削減策を実施しています。これで、4500億元の消費を刺激し、1200万トンの石炭が節約されると、予想されています。このほか、エコ袋の使用や車の運転回数の減少などのイベントも催され、日常での省エネが励まされています。
これらの取り組みは著しい成果をもたらしています。現在、単位GDP・国内総生産のエネルギー消耗や温室効果ガスの排出は、大きく下がっています。その下げ幅は、世界で最も大きいとされています。
政府は、2000年に入ってから、経済、法律、行政手段などを通じて、省エネと排出削減に取り組んでいます。特に、2005年から2010年の間、産業構造の調整、重要プロジェクトの実施、技術刷新の推進、全国民行動などといった力強い政策を実施しています。これについて、中国国家省エネセンターの李仰哲主任は「中国の資源と環境はすでに、高いエネルギー消費と高汚染という高度発展に耐えられなくなっている」と指摘し、省エネと排出削減の緊迫性を強調しました。
李主任は「グリーン発展の道を歩むことは、政府の政策、企業の製品だけでなく、全国民の共同行動が必要だ。現在、人々は環境の重要性を認識するようになっている。消耗が低く、環境と資源の破壊を最小に抑える成長の重要性も認識するようになっている。とにかく、全国民の行動が最も大事だ」と述べました。
一方、グリーン、省エネ、排出削減といった製品へのニーズは、大きな市場が潜在していることです。グリーン業界は、ここ数年投資の最もホットな話題になっています。
江蘇省創業投資協会の董梁秘書長は、「現在、エネルギーと環境の制限で、省エネと排出削減に取り組まないといけなくなっている。私たちは、この分野に、多くの人力や事業をかけている。国が励んでいる方向は、いうまでもなく国が、最も成長性があり、価値があり、マクロ経済に影響力があるとみているにちがいない。私たちは、これらを投資の重点に置いている」と強調しました。
中国政府が発表した発展計画は2015年までの発展方向を明確にしました。2015年までに10000元GDPの消耗は2010年より16%削減します。また、全国の化学的酸素需要量と二酸化硫黄の排出総量は、2010年より8%削減します。 (朱丹陽 山下)
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