中国外務省の洪磊報道官は21日、ロシア国境警備局がロシアの排他的経済水域（EEZ）内で中国漁船を拿捕した事件について、記者の質問に答えました。

　この事件は、ロシア国境警備局がロシアの排他的経済水域（EEZ）内で違法作業をしていた中国漁船に対し、発砲したほか、追撃した際、中国漁船と衝突し、中国人船員1人が行方不明となったものです。ロシア当局は自らの行為は合理的で、合法的なものだと表明し、中国人船長を提訴したことを明らかにしました。

　これに対して、洪磊報道官は「ロシア側の拿捕は、中国人船員１人の行方不明となる事態を引き起こした。違法を取り締まる過程で、不適当な行為が存在する。この点について、すでにロシア側と交渉している。今後は、この事件を出来るだけ早く、適切に処理するために、ロシア側と密接な意思疎通を保つ。今回の事件は突発的で、個別な事件であり、双方は友好の精神に則って、解決できると信じている。両国の国民は客観的で冷静に対応してほしい。このような事件を再発を防ぐため、ロシア側と緊急警告や協力の仕組みづくりについて話し合っている」と述べました。（ooeiei、山下）