中国の習近平副主席は19日、北京でケニアのオディンガ首相と会談した際に、「ケニアの重大プロジェクトへの融資とその建設に、中国は積極的に参加するよう検討する。多様な方法を通じて、双方のバランスが取れた貿易の発展を促していきたい」と話しました。

　習副主席は、「近年、中国とケニアの関係は全面的かつ快速に発展し、各分野における協力の成果は豊富だ。両国の上層部の交流は頻繁に行われ、政治的信頼も絶えず強化されてきた。また、互いの核心的利益や重大な問題において支持しあい、地域と国際問題において密接に交流し、協力しあっている。双方は引き続き貿易、投資と援助の面から着手し、経済貿易分野における実務協力を推し進め、30%以上ある双方の年間貿易成長率を保つべきだ」と述べました。

　また習副主席は、「アフリカ国家との関係を強化し、発展させることは、中国の対外政策の重点である。中国は中国・アフリカ協力フォーラム第5回閣僚級会合を契機に、ケニアを含むアフリカ国家と共に手を携え、中国とアフリカの新たな戦略パートナーシップを更なるステップに推し進めていきたい」と話しました。

　これに対しオディンガ首相は、「ケニアは『1つの中国』の政策を堅持している。中国の企業がケニアに投資し、石油、インフラ施設、港、電力、製造業などの分野の建設に参加することを歓迎すると共に、更に多くの中国国民がケニアに旅行に訪れるよう期待している。ケニアは、国連の改革や気候変動に対する措置などにおける中国との協力を強化していきたいと考えている」と述べました。（劉叡、中原）