イラクの首都バグダッドと中東部の多くの都市で13日、多数の爆発・銃撃事件が発生し、少なくとも78人が死亡、300人余りが負傷しました。現地の専門家によりますと、事件はいずれも計画的なもので、宗派間の衝突を激化させ、国家の安定を破壊する狙いがあるとのことです。

　イラク内政省によりますと、事件による死傷者は大変多く、死者の数は今後更に増える可能性があります。この事件について犯行声明を出した組織や個人はまだありませんが、13日は、シーア派イスラム教徒イマムカシムの命日に当り、各地方のシーア派イスラム教徒が追悼の儀式を行うため、攻撃目標になりやすいと見られています。

　昨年末、アメリカ駐留部隊が撤退した後、イラクの治安情勢は一時好転しましたが、最近、テロ活動が徐々に増えています。（ｈｊ、大野）国際・交流へ