中国の胡錦涛国家主席の招きに応じて、韓国のイ・ミョンバク（李明博）大統領は9日から11日まで中国を公式訪問し、11日午前、3日間の公式訪問を終えて北京を離れました。訪問期間中の10日、中韓両国は北京で共同声明を発表しました。

　共同声明は、「中韓両国は、ハイレベルの往来の勢いを保ち、政府、議会、政党間の交流を強化し、各分野での実務的協力を深め、さまざまなレベルでの協調を強めて、共通利益を拡大させていくことで合意した。双方は両国の経済貿易協力の安定した発展を積極的に評価し、2015年の両国の貿易額3000億ドル達成の目標実現に向け共に努力していく。また、双方は韓国が国内の手続きを終えた後、直ちに中韓自由貿易区に関する交渉をスタートすることでも合意した」としています。

　また、共同声明は「双方は自然災害の予防と対応での協力を強化し、情報を適時に分かち合い、救援協力を強めることで合意した。また海洋境界画定については、引き続き協議していくことで同意した」としています。

　さらに、共同声明は、「双方は、朝鮮半島の平和と安定を維持するため共に努力することで合意した。また、関係各方面や国際社会と共に、条件を作り出して6ヶ国協議の早期再開に尽力したい。中国は朝鮮半島の南北双方が対話を通じて関係を改善し、和解と協力を推進し、最終的に平和と統一の実現を支持すると重ねて強調する。双方はまた、中韓日投資協定にできるだけ早く調印し、中韓日自由貿易区の建設を推進するために共に努力していくことで同意した」としています。（玉華、小野）