中国北西部に位置する寧夏回族自治区は、干ばつが深刻な地区の一つで、1人当たりの水資源シェアは全国平均の13分の1しかありません。また、一部の地区では、フッ素や砒素が規準を超えるなど水質が悪く、水不足も深刻で、農村の飲料水の確保が特に大きな問題になっています。そこで、寧夏では用水構造を改良し、飲料水の価格体制を改革し、農村の飲料水施設を建設し、節水産業を奨励するなどの措置を講じて、農村部住民の飲料水問題の解決に取り組んできました。

　これまでに、寧夏では集中給水施設が72カ所建設され、127校の農村小中学校の4万人余りの教師と学生の飲料水問題を解決しました。また、各家庭への水道の引き込み工事も20ヶ所着工しており、完成後は17万人以上の農民が恩恵を受けることになります。（玉華、大野）　暮らし・経済へ