中国海軍の医療船「平和の箱舟」が16日、浙江省の舟山にある軍港を離れ、キューバ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、コスタリカの四カ国に向かいました。今回の四カ国歴訪では、友好訪問と同時に人道主義医療活動が行われます。

　中国海軍の医療船がカリブ地域やラテンアメリカ四カ国を訪問するのは今回が初となる他、双方にとって、海上における医療協力の実施も初の試みで、同時に中国軍にとっては、初のコスタリカでの軍事外交活動です。

　医療船「平和の箱舟」の出航式で、海軍の徐洪猛副司令官は「今回は海軍にとって重要な軍事外交任務であり、調和の取れた世界と海洋を構築するための行動である。今回の歴訪は、カリブ地域の各国と人民との従来の友情を促すことと、多様化する軍事任務を遂行する能力を高めるに当たって、重要な役割を果たすに違いない」と述べました。

　医療船に乗船するのは士官と医療関係者416人で、このうち医療関係者107人は、あらゆる医療科目をカバーする人員で構成されています。2万3500海里に及ぶと予想される航行は、太平洋を渡り、パナマ運河を通り、カリブ海域に入ります。（朱丹陽、中原） 暮らし・経済へ